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テロップ(ローワーサード)

テロップ(ローワーサード)とは、画面下部に表示される名前や肩書きのグラフィックです。被写体を隠さずに、誰が話しているか、どこの場面かを伝えます。通常はアニメーションで出入りします。

テロップ(英語ではlower third、ローワーサード)は、動画の画面下部に表示される文字のグラフィックで、映っている人物が誰か、どんな役割か、あるいはどこの場面かを視聴者に伝えます。英語名は表示位置に由来し、話し手の顔にかからない画面下の3分の1に置かれます。ニュース、インタビュー、ドキュメンタリー、ポッドキャスト、ライブ配信、教会の礼拝など、幅広い場面で使われています。

線の左側はiArtが書き出す透過ファイルそのもの(市松模様の部分が透明)。右側は同じファイルをインタビュー映像(Mixkitの無料素材)に重ねたものです。

テロップが大切な理由

途中から見始めた人、音を消して見ている人、スクロール中に目に留めた人は、いま誰が話しているのかを知る必要があります。テロップはそれを一目で伝え、話し手の肩書きも示します。視聴を続けてもらう理由になるのは、たいていこの肩書きです。番組の顔にもなります。出演者全員に同じデザインを使えばチャンネルや番組だと分かりやすくなり、名前が正しく表示されることはゲストへの礼儀でもあります。

テロップが使われる場面

  • インタビューとポッドキャスト:司会と各ゲスト、それぞれの肩書き。
  • ニュースと企業動画:話し手、肩書き、場所。LIVEのタグが付くことも多くあります。
  • ドキュメンタリー:控えめな名前と、背景を伝える一行。
  • ライブ配信:配信者の名前、プレイ中のゲームや内容、ときにフォローやチャンネル登録の呼びかけ。
  • 礼拝やイベント:話し手、説教シリーズ、聖書の箇所、曲名。
  • チュートリアルとウェビナー:発表者と各パートのテーマ。

テロップの構成要素

  • 名前の行:人物名や地名。いちばん大きな文字で表示します。
  • 肩書きの行:役職、所属、状況など(「Northwind 創業者」「説教シリーズ:Rooted」など)。名前より小さく表示します。
  • 下地:バー、パネル、影、極細のラインなど。明るい映像でも暗い映像でも、文字を読みやすく保ちます。
  • アクセント:ブランドカラー、罫線、小さなマークなど。番組との統一感を出します。
  • よく一緒に使われるのがバグ:画面の隅に置く小さなロゴやラベルで、そのコーナーの間ずっと表示されます。

効果的に見せるためのルール

  • 位置。左下または中央下で、タイトルセーフエリア(画面の端から内側に余白を取った範囲)の中に収めます。こうすれば、どの画面やプラットフォームでも切れることはありません。
  • タイミング。急がずに2回読めるくらいの時間表示し、それに出入りの動きが加わります。表示するのはその人が最初に話し始めたときで、それより前には出しません。
  • 統一感。どの話し手にも同じデザインを同じ位置で使うと、視聴者はどこを見ればよいかを覚えられます。
  • 動きより読みやすさ。アニメーションは視聴者が読み始める前に終わらせ、表示中は静止させます。

透過テロップとファイル形式

テロップはほかの映像の上に重ねるため、ファイルに透過情報(アルファチャンネル)を持たせるか、キーイングで背景を抜く必要があります。

  • アルファ付きWebM(VP9):OBS Studioやウェブブラウザで、透過を保ったまま再生できます。Premiere ProはWebMのアルファを読み込めません。
  • ProRes 4444(.mov):Premiere Pro、DaVinci Resolve、Final Cutでの定番です。アルファチャンネルを保持します。
  • PNG連番:1フレームごとに透過付きの画像を1枚ずつ用意する形式。どのソフトでも使えますが、容量が大きくなります。
  • グリーンバックのMP4:アルファはありません。緑はクロマキーで抜きますが、細い文字の縁に色が残ることがあります。

MP4(H.264)にはアルファチャンネルがないため、緑の背景がないMP4のテロップは黒い四角として表示されます。

アニメーションテロップの作り方

テンプレート(モーションテンプレートのライブラリや動画編集ソフトに付属するもの)は、決まったデザインに文字を入力して使います。もう一つの方法は、言葉で説明することです。iArtのテロップメーカーでは、名前とスタイル、そして透過オーバーレイであることを書くと、Claude Opus 5.5がコードで描きます。文字は本物のテキストなので入力したとおりの表記になり、透過WebMとして書き出されます。配信で使う方法はOBSでアニメーションテロップを入れる方法をご覧ください。

LIVEチップと場所タグ付きの報道番組風テロップを、インタビュー映像に重ねたものです。

テロップと関連用語の違い

  • タイトルカード:全画面のタイトルで、通常は動画の冒頭に入ります。テロップは映像と同じ画面に同居します。
  • バグ:画面の隅に常時表示される小さなロゴ。テロップは出たり消えたりします。
  • 字幕・キャプション:話している言葉を途切れなく表示するもの。ローワーサードは人物や場所を示すためのもので、発言を書き起こすものではありません。
  • Chyron(クライロン):同じ画面上の文字グラフィックを指す、米国でよく使われる呼び名です。放送で使われていた文字発生装置「Chyron」に由来します。

関連用語:モーショングラフィックス、キネティックタイポグラフィ、教会向けモーショングラフィックス。

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